削らない治療って？
MI（ミニマルインターベンション）をご存知ですか？
歯の治療においては、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。出来るだけ歯を削らず、出来るだけ神経を取らず、生まれもった歯を出来るだけ残して、歯の寿命を長くすることをコンセプトとしています。
削らない治療Q&A
削らない治療に関するよくある質問をまとめました
最初にむし歯部分を特殊カメラで撮影して、むし歯の深さや範囲を特定した後に、歯科用噴射式切削器という水と特殊なパウダーを混合した液を圧縮空気でむし歯部分に噴射して、むし歯を除去することを基本とした治療です。ドリルのような振動や熱がありませんので、痛みが出にくいのも特徴です。また残ったエナメル質にひび割れなどが起きにくいので、歯の寿命も長くなります。
405nmの可視光線をむし歯の原因細菌の一種であるストレストコッカスミュータンス菌に照射すると細菌の代謝物であるポルフィリンが蛍光発光して、その蛍光発光する深さと幅を測定して画像として表示します。目にみえないむし歯などもこの特殊カメラで撮影することにより、むし歯の初期段階で、治療することを可能にしました。むし歯細菌に感染した象牙質部分を出来るだけ除去せず温存して、患部を十分に乾燥させてから、水分に干渉すると再石灰化する特殊なパウダーを入れ、フッ素イオンを放出するセメントで封鎖する治療法で、物理的に歯を残すので、歯の寿命が長くなります。「シルク」には、イギリスのロンドン大学を拠点とする臨床研究機関において、3年にも及ぶ開発期間によりカルシウム・ナトリウム・リン酸ケイ酸塩からなる「バイオアクティブガラス成分」で、唾液への接触により、エナメル質の再石灰化や象牙質の修復効果があり、製品にはペーストタイプとパウダータイプがあります。酸で脱灰した歯のエナメル質を液状のプラスティック樹脂を染み込ませることで、むし歯の進行を止める材料です。世界保健機構（WHO）が２０１１年4月に発表した論文では、部分的な軟化むし歯の除去と完全な軟化むし歯の除去した歯の評価を行ったところ、12か月経過後の歯の神経の生存率に統計的有意差は存在しなかったと結論づけています。論文は削らない歯学会のホームページに掲載されています。削らない歯学会が認定する歯科医院で受診することができます。認定歯科医院は、一定レベルの「知識」「技術」を習得し、「認定資格」を有した歯科医院で、使用する器材も同じ器材を使用しており、治療技術の差はありません。むし歯の程度や本数にもよりますが、1本の軽微なむし歯であれば、治療は1日で治療は終了します。一般的なむし歯治療であれば、保険適用可能です。詳しくは担当歯科医院まで、問合せください。